電磁気学の要点まとめ【物理の偏差値を上げる勉強法】



電磁気学は高校物理においてどの大学でも必ず1問は出題される超頻出範囲ですが、苦手な受験生はかなり多いと思います。おそらく電磁気学が苦手な人が多い一番の原因は「イメージがしにくい」からです。

力学は目に見えるサイズの物体の運動を扱っているので比較的イメージがしやすいですが、電磁気学の場合は目に見えない電気や磁気を扱うので、慣れるにはちょっとしたコツが必要です。

ですが正しい手順を踏んで学べば、電磁気学はそこまで難しいジャンルではありません。むしろ苦手な人が多い分、しっかり学習してマスターすれば他の受験生と大きな差をつけることができる、お得な分野です。

この記事では

  • 電磁気学が苦手な受験生
  • 電磁気学を得意にして得点源にしたい高校生

が電磁気学でつまづかないよう、ちょっとしたコツについてお伝えしていきます。



電磁気学ってどんな分野?

電磁気学はその名の通り「電気と磁気に関する現象を物理的に考える学問」のことです。

  • 磁石が金属を引き寄せる
  • 電流を流したコイルが磁力を発する
  • コイルから発生する磁力を利用してモーターを回す

など、電気と磁気を利用した仕組みは身近なところにありますが、それらの仕組みを物理的に考えていくのが電磁気学です。

電磁気学とは何か?どんな出題傾向が多いか?についてはこちらの記事に詳しくまとめてありますのでぜひ合わせて参考にしてください。

【合わせて読みたい】
電磁気学ってなに?わかりやすく解説してみた

電磁気学を得意にするコツ

電磁気学の学習のコツはいろいろありますが、特に重要なのが以下の2つです。

電磁気学を得意にするコツ

コツ①:まず力学を完璧に仕上げる

コツ②:力学で学んだ知識をリンクさせながら学習する

コツ①:まず力学を完璧に仕上げる

エネルギーや仕事など、電磁気学では力学で学んだ知識を応用して公式を理解するケースが多いです。なぜなら

電磁気学=目に見えないほど小さな荷電粒子(電子)の運動を扱う

だから。

電磁気学は目に見えないほどごくごく小さな電子の運動を数式や法則で表したものです(ちなみに熱力学は気体分子の運動を数式で表したものなので、電磁気学と同様に力学の知識が必要です)。

つまり「小さな物体の運動」を扱ったものなので、物体の運動法則について学ぶ力学の知識がかなりの場面で必要になってきます。

力学の知識をベースに、電荷や電場といった電子の特徴が絡んでくるイメージです。

力学をしっかりと理解せずに電磁気学を学ぶのは土台ができていない状態で家を建てるようなものなので、それでは偏差値が安定しません。

電磁気学が苦手という方は、まずは力学が完璧かをチェックしましょう。

コツ②:力学で学んだ知識をリンクさせる

力学が電磁気学の基礎となっているため、力学と電磁気学のそれぞれの公式や法則には似たものが非常に多いです。

例えばこちらは万有引力の法則の公式です。

万有引力の法則
F=G\frac{Mm}{r^2}(G:万有引力定数)

一方でこちらは電磁気学で学ぶクーロン力の公式です。

クーロンの法則

 F=k\frac{{q_1}{q_2}}{r^2}(k:クーロン定数)

全く同じ形をしていますよね。

詳しくは別記事で解説していきますが、公式の導出の方法もほとんど同じため、万有引力の法則をマスターしていれば比較的簡単にクーロンの法則も覚えることができます。

万有引力とクーロン力の例のように、電磁気学と力学では知識がリンクしている箇所が非常に多いので、力学が完璧になったらまずは電磁気学を勉強するとスムーズに知識が頭に定着します。


電磁気学の記事一覧【優先度順】

最後に当ブログで解説している電磁気学についての解説記事を、学習の優先度が高い順番でまとめました。教科書の単元はあまり重視せず、偏差値を上げるために優先度の高い学習順でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

※新しい記事が更新されたら随時こちらに追加していきます。


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