相対運動

①絶対運動の対語。物体の運動を考えるには必ずある座標系(基準系)が必要であり、運動はこの基準系に対する相対的な運動としてしか考えられない。このような運動を絶対運動に対して相対運動という。ニュートン力学では基準系として慣性系をとるが、慣性系が異なれば物体の速度が異なり、さらに慣性系に対して加速度をもつ基準系をとれば運動の方程式は異なった形になる。→慣性力

②質点系の運動は、基準系に対する各質点の運動に分離して考えることができる。前者を重心運動といい、後者を相対運動という。→二体問題