アイコナール

幾何光学や量子力学で用いられる関数で、屈折率が連続的に変化する空間の光線や量子力学的粒子の進路を、「それぞれの勾配」として与える関数である。具体的な関数系を厳密に求めることは困難であるが、近似的な形を求めて、工学系の結像や収差、量子力学的散乱振幅を議論するのに用いられる。アイコナールという言葉は、ギリシア語のアイコン(像)に由来する。