「物理基礎がわからない」を解消する方法



物理基礎。その名の通り、高校から学ぶ物理学の最も基礎的な教科書です。

ここで学ぶ内容は数学でいう九九、国語でいうひらがなのような基本に当たるもの。「これを知らないと物理の勉強は進まない」という必須の科目です。

そんな必修の科目ですが「物理基礎がわからない」となって挫折してしまう人はものすごく多いです。「物理基礎がわからない→物理嫌いが量産」という悪循環に入ってしまいます。

ですが物理基礎はその名の通り基礎的な科目。実際のところはそこまで難しい分野ではありません。大切なのは勉強のコツを掴むこと。コツさえつかめば誰でも物理を得点源にする事ができます。

安定的な得点源が一つあると、ものすごく安心しますよね。本記事を参考にして物理基礎を得意科目にしちゃいましょう!

 



あなたの合格を左右する物理基礎

物理は得意と不得意が分かれるクセの強い科目というイメージを持っている人が多いんですが、実際のところ物理ほどコスパの良い科目は他にありません。相当なローリスク・ハイリターンな科目です。

なぜなら他の理系科目に比べて圧倒的に単元が少ないから。学ぶべき単元が化学と生物に比べて少ないんですね。暗記すべき公式も最低限なので、一定のコツをつかめば伸びる時は一気に伸びるのが物理なんです。

センター試験(2020年以降は大学入学共通テスト)でも9割以上を安定的に取れる科目なので、できるかどうかで合格が左右されると言っても過言ではない科目。その基本に当たる物理基礎はぜひともマスターしたい科目です。

 

物理基礎は誰でも得意になれる

これは断言できますが、誰でも物理は得意になれます!今現在あなたが物理が苦手でコンプレックスだとしても、安心してください。物理コンプレックスは必ず克服できます。

受験において非常にコスパの良い科目である物理。苦手なのだとしたら単純にコツをつかめていないだけです。

例えばTVゲームでも最初は苦手だったステージが、コツをつかめた瞬間にスイスイ進めるようになるって経験をしたことありませんか?あれと同じように、まだあなた自身で「物理を勉強するコツ」をつかめていないだけなんですね。

ブログ筆者のタロンが教えてきた生徒さんにも最初は偏差値40台という人が多いですが、例外なくコツをつかんで物理を得意科目にする事ができています。このコツがつかめると、面白いように物理の公式が頭に入りスイスイと演習問題が解けるようになりますよ。

一緒に物理基礎を倒そうぜ!

 


物理基礎で基本的な勉強のコツをマスターしよう

「物理基礎がわからない」を解消し、物理を得意科目にするためには3つの勉強のルールがあります。一つずつ説明していきますね。

 

勉強のルール1:公式を丸暗記してはいけない

一つめのコツが「公式を丸暗記してはいけない」ということ。
正確には覚えるべきことと覚えなくても良いことを明確に分けるのがコツです。物理での覚える覚えないは、以下のように分類できます。

覚えること覚えなくていいこと

覚えること……定義(重力加速度の値など)

覚えなくていいいもの……公式(等加速度運動の公式など)

ちょっとわかりにくいかもしれませんね。詳しく説明しましょう。まず、定義とは「昔の偉い物理学者さんが決めた法則」のこと。

例えば定義には以下のようなものがあります。

  • 速度は単位時間あたりの距離の変化量である
  • 加速度は速度の単位時間あたりの変化量である
  • 重力加速度の大きさは9.8[m/s^2]である

などなど…。

これらの定義は昔の偉い物理学者たちが実験や検証を繰り返して導き出した法則なので、そのまま覚えてしまうのが良いです。数学では「1+1=2」が一番の基礎であるように、昔の学者が発見した定義が物理学での基礎になります。

で、これらの定義をもとに作り出されたのが公式です。例えば

  • 等加速度運動の公式
  • 自由落下の公式
  • 運動方程式
  • 万有引力の法則

などなど…。

例えば数学では「1を10回足し算すると10になる」ことが発展して掛け算(×10)が編み出されました。これと同じように、定義をもとにして生み出されたのが公式なんです。

 

公式を導くクセをつける

そして公式を導き出す練習を繰り返しするのが物理基礎を得意にするためのコツです。ただ式を並べるのではなく、なぜその式が成り立つのか、その理由と根拠まで含めて文章で記述しながら公式を導き出す練習をしましょう。

そうすることで物理の公式を本質的に理解することができますし、ただただ丸暗記をするのではないのできちんと頭に定着します。

丸暗記は×。公式を導出するクセをつけよう。

 

勉強のルール2:問題集は解かなくてもOK

これは前のルールに関連しているのですが、問題集は基本的に解かないでOKです。

もしあなたが今現在、「物理基礎がわからない」と感じているのであれば、過去問を解いたり問題集を解くよりも教科書に乗っている公式を片っ端から記述式で導出する練習をすることをお勧めします。

物理基礎が苦手だと感じているのであればそれは公式そのものの理解が浅い可能性が高いです。公式の導出そのものを問題として出題する大学もあるので、まずは教科書を使って公式の導出を繰り返し練習する方が結果応用力が身につきます。基礎をしっかり身につければつけるほど、応用が解けるようになるのが物理の特徴です。

公式が完璧になるまでは問題集は解かなくてよし!

 

勉強のルール3:センターの過去問で演習を

公式の導出を練習し理解が深まったら「センター試験の過去問」を中心に演習をしましょう。センター試験の過去問は基礎的な理解がきちんとできているかを確かめるのに最適な問題が揃っています。

少なくともGMARCHI以上の大学への合格を目指しているのであれば、センターの過去問で安定的に90%以上の正解を出せないと厳しいです。もし90%以上が安定的に出せなければニガテな単元の公式と定義をもう一度チェックし、センターの過去問にトライするというサイクルを繰り返してみてください。自然と成績は伸びるはずですよ。

基礎力のチェックはセンター試験の過去問で!

まとめ

物理基礎のわからないを解消する3ルール

ルール1:公式は丸暗記せず導出する練習をする

ルール2:公式の導出が完璧にできるまでは問題集は解かない

ルール3:センター試験の過去問で演習して理解度をチェック

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

いかがでしたか?ぜひ本記事を参考に物理基礎がわからないという悩みを解消して高得点を狙っちゃいましょう!

物理の勉強法についてさらに詳しく勉強したい方は、こちらのまとめ記事をぜひ参考に↓↓↓

【物理の勉強法についてもっと詳しく学ぶ】
熱力学の要点まとめ【物理の偏差値を上げる方法】

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